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中国の自動車リサイクル事情と日本の革新的な技術

中国の露店イベントでの自動車販売風景
中国の露店イベントでの自動車販売風景

突然ですが、世界で一番自家用自動車を保有している国はどこだと思いますか?それは、自動車大国アメリカです。
そして第2位には中国がランクインしており、日本は第3位につけています。自動車の保有台数が多ければ多いほど、廃車の数も増えるわけですが、日本以外の国の自動車リサイクルの状況はどうなっているのでしょうか。
今回は何かと注目の集まる、お隣の国、中国の自動車リサイクル事情について見て行きたいと思います。

中国の自動車リサイクル事情

シュレッダー金属選別ライン
シュレッダー金属選別ライン

日本の自動車リサイクルシステムやそれに付随する技術は、世界を見渡しても最先端を走っているといっても過言ではありません。
必要資源の回収やシュレッダーダストの処理、フロンガス・廃液等の適正な処理など、各分野での役割分担や、自動車リサイクルの流れが整備されており、自動車リサイクル産業全体の連携を密に取ることで、環境の負荷を最小限におさえ、高いリサイクル率を保ったまま、効率的かつ安全に自動車の解体や適正処理を行うことが可能になっています。
一方、中国ではどうでしょうか。現在、中国の首都である北京では500万台以上の車が走っており、年間7万台とも8万台とも言われる使用済みの自動車、いわゆる廃車が発生していますが、実はそれらの自動車の解体は、殆どを手作業で行っている状況です。このため、作業員が2人から3人がかりで作業して、1日に3台処理できればいいほうだと言われています。

手作業で素材投入するプレス作業
手作業で素材投入するプレス作業

今の中国の経済成長と自動車保有台数の急増の流れをみれば、近い将来、中国内で廃車が大量に発生することはわかりきったことであり、このやり方では到底追いつかないことが予想されています。
この問題を解決するにあたって、自国で実績のある日本が取り組んでいる自動車リサイクルシステムをモデル化して中国にも採用すれば良いのではないかと安易に考えてしまいがちですが、実はそう簡単な問題でもないのです。
なぜなら、中国は日本のようにリサイクル産業全体が密に連携しているわけではなく、前途した、部品や資材の再利用や適正処理といったリサイクルシステムの流れが十分に整備されていないのです。そのため、日本の自動車リサイクルシステムをモデル化して中国でそっくりそのまま再現しようとしても、日本のように機能しないのです。

中国の金属くず工場
中国の金属くず工場

例えば、日本の破砕業では主流になっている一度に大量に処理ができるシュレッダーマシンを導入しても、前工程である解体業が未発達なので未処理で投入してしまうのです。
そのため破砕工程で発生する資源回収や有害物質の適正処理などの技術や連携がなされていない為、環境負荷が増してしまうのです。つまり、何か他の方法を考える必要があるということです。そこで立ち上がったのが日本の企業です。

世界に誇る日本の自動車リサイクル技術

シュレッダー工場

シュレッダー工場

中国の都市郊外、ベットタウン風景

中国の都市郊外、ベットタウン風景

先日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と豊田通商が、中国に向けた新しい技術を取り入れた自動車リサイクルシステムを構築したという発表がありました。
このプロジェクトの目的は、中国の自動車リサイクル産業の形態に合わせた自動車解体処理スピードの向上環境負荷の軽減です。
まずは、使える部品や適正処理が必要な有害物質の取り外しといった前処理を機械化し、プレス機、切断機を導入することによって解体した自動車の運び出しの際の効率や安全性を確立。加えて、自動車に含まれる銅などの資源の回収や廃タイヤを破砕して原料化までする技術が取り入れられています。
さらに注目すべきところは、この解体工程の中でカーエアコンに使用されているフロンガスの適正な破壊処理まで可能という点です。これは現在の日本の自動車リサイクル工場でも回収した後に破壊処理センターにて破壊処理を実施しており、解体工場では実施例のない技術です。
つまり、ひとつの工場で前処理から有害物質の処理、車体やタイヤの裁断・破砕を一貫して行えるシステムなのです。これによってリサイクル率は90%まで上昇し、年間の処理台数も1万台以上が可能になると言われています。このシステムがこれから大型自動車リサイクル工場の先駆的な存在となり、中国全土に普及すれば、日本のリサイクル技術を世界に証明するだけでなく、環境問題の解決の大きな前進となります。

地球は1つしかありません。自動車解体の際に生じる環境負荷の軽減は、世界全体が手を取り合って取り組むべき問題です。その中で、日本のリサイクル技術が大きな役割を担っているということは誇りであり、改めて身の引き締まる思いです。

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