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クラッチワイヤーを自分で交換しよう

先日、マニュアルトランスミッション(MT)の中古車を購入したのですが、その車のクラッチがかなりの曲者です。クラッチミート付近になると、急にクラッチがコンッと上がってしまい、発進やシフトチェンジがかなり難しく感じました。

更にクラッチを踏み込む際にきしみを感じたため、早急に修理する必要に迫られました。
修理の際に、ディーラーに持ち込むとクラッチワイヤー代と、高額な工賃を請求されてしまいます。私も、自分で出来る事はやってみようと思いクラッチワイヤー交換にチャレンジしましたが、意外と簡単に交換することができました。

5速マニュアル車:当然クラッチがある!
5速マニュアル車:当然クラッチがある!

皆さんの中にも中古車のMT車を購入した際、クラッチミートがやたらと奥だったりクラッチペダルが硬かったり、などの問題があった人がいるのではないでしょうか。

その際、ディーラーや整備工場で修理をお願いすると、高額な工賃が発生してしまいます。そのため自分でも出来そうなことは、自分でやってみてはどうでしょうか。お金の節約にもなりますよ。
さらにコラム後半には、クラッチワイヤーのメンテナンスについても書いています。

クラッチワイヤーの交換時期は?

クラッチワイヤーの交換は、メンテナンス状況にもよりますが、走行距離が10万㎞前後で交換する事をオススメします。
ただ、クラッチペダルを踏んだ時につながりが悪いなどの違和感を感じたり、クラッチワイヤーが伸びていると感じたりしたら、すぐに交換したほうが良いでしょう。
走行中にクラッチワイヤーが切れ、走れなくなったなんて話もあります。
ですので、指導前点検、日々のメンテナンスが大事です。

クラッチワイヤーっていくらぐらいするの?

クラッチワイヤーはそれほど高価なものではないです。
比較的安く、ディーラーからも購入することができます。
クラッチワイヤー代は3,000円~5,000円の間です。
ただ、クラッチワイヤーの交換までディーラーに頼むと、工賃がかかるので10,000円前後になります。

実際に交換してみましょう!

ワイヤーエンドの取外し・調整ネジ
ワイヤーエンドの取外し・調整ネジ

まずは最初にミッション側のワイヤーから外していきます。車をジャッキアップし、下にもぐると、ミッションの真下あたりにレバーが出ています。そのレバーの先端に、ワイヤーが取付けられています。

ワイヤーエンドには、ネジ山が切ってあるので、このねじを緩めて外します。そのあと、黄色い矢印の方向に引っ張ると、ワイヤーとレバーは外れます。

(調整方法)
クラッチミートの場所やクラッチペダルの硬さを調整する場合は、ネジを緩めたり、閉めたりすることで、簡単に調整することができます。
この調整は、かなりシビアなものなので、実際に運転しながら自分の気に入った位置を決めてください。

クラッチワイヤーステー取外し
クラッチワイヤーステー取外し

クラッチワイヤーとレバーを外した後に、ワイヤーをたぐると写真のような場所に行きつきます。
写真に写っている二本のボルトをはずします。
ここまでは非常に簡単なので一人でもできますが、次の工程からは誰かに協力してもらい二人での作業をオススメします。

クラッチワイヤーステー取外し
クラッチワイヤーステー取外し

次は写真に写っているステーを外していきます。

この写真は、ボンネットを開けてエンジンルームを、上から撮影したものです。このステーのある位置はとても狭い為、上や腹下などから気を付けながら作業してください。
スピンナーハンドルやラチェットレンチをうまく使いながらやってみてください。

(注意)
ただし、ここで注意しなければならないことがあります。
クラッチワイヤーを交換後、ステーを取り付ける際に狭い場所の作業の為、ボルトが斜めに入ってしまい、そのまま締めるとねじ山をつぶしてしまいます。
下にもぐって作業する場合は上から確認してもらいながら作業しましょう。

この作業が終わるとエンジンルーム内のワイヤーがどこにも固定されない状態になります。このステーを外すとつぎは室内の作業です。

クラッチワイヤー取外し方
クラッチワイヤー取外し方

次は室内に移動し、クラッチペダル付近での作業になります。この場所が今回での鬼門です。かなりすごい姿勢になりながらの作業になります。ときどき休憩をはさみながらの作業をオススメします。

写真は、エンジンルームから入ってきたクラッチワイヤーが、ペダルブラケットに固定されている部分です。
丸で囲んでいる部分を、回転させながら下に引っ張ります。
右左はどっちでもいいです。
丸で囲んでいる部分は比較的回りやすいですが、下に引き抜くのにはかなり力が必要です。しかも、すごくアクロバティックな姿勢のため、力が加えにくく非常に大変ですので奮闘してみてください
クラッチワイヤーステーを外さない状態で作業をすると、引き抜くことがかなり困難になります。

クラッチワイヤーの先端
クラッチワイヤーの先端

クラッチワイヤーの先端には、写真のような金具があり、金具が車体に引っ掛かっています。これを外すとエンジンルーム内から、クラッチワイヤー全てが引き抜けます。外すのは簡単なのですが、新しいワイヤーを取り付けるのがとても大変です。

体を捻ったり、仰向けになったり、かなりアクロバティックな姿勢での作業になります。
いろいろ格闘しながらがんばってみて下さい。
私は、マイナスドライバーやラジオペンチなどを駆使し、なんとか装着しました。私が作業した感じでは、この作業が一番時間がかかりました。

後は、これまでやってきた逆の作業をやればOKです。最後にクラッチミートとペダルの硬さを調整すればおしまいです。

注意が必要なのが、最後のクラッチ調整です。調整ねじを締めこみ過ぎてしまうと、常にクラッチが切れている状態、もしくは半クラッチの状態のままになる可能性があります。
クラッチがきちんと切れていない状態でも、ずっと切れっぱなしの状態でも、クラッチを痛める原因になるので注意しましょう。

取り付け時に、クラッチワイヤーを調整しても、ワイヤーは馴染んでくると多少伸びてしまいます。ですので、自分の調整したクラッチミートからづれたり、ペダルの硬さが変わってしまうので再調整が必要になります。

作業内容は特に、難しい作業はないですが、作業姿勢がとてもつらかったです。作業時間は、友達に作業を手伝ってもらい、二人で二時間程度かかりました。上手く行けば1時間半程度でできます。

交換してみての感想

今回は友達と協力しながら作業をしました。
前半は手早く進めることができました。
しかし、クラッチペダル付近の作業に入ってからはかなり苦戦しました。
すごくアクロバティックな姿勢で、体がつらかったのもありますが、クラッチペダル付近は暗くてよく見えないため、クラッチワイヤーを探すのに苦労しました。
友達がいる場合は、横からライトで照らしてもらうことをオススメします。
さらに私は、最後のクラッチ調整にもかなり時間がかかりました。
ねじを少し締めただけで、ペダルの硬さやクラッチミートが変わるので、気に入るところを探すのに苦労しました。

クラッチワイヤーのメンテナンスの必要性

クラッチワイヤーのメンテナンスに、注油というものがありますが、その必要性についてお話します。
マニュアル車には、クラッチという機構があります。
これはエンジンの力を発進、停止、変速時にミッションに伝達する為に必要な機構です。また、これはエンジンの力を、適切な速度、回転数にギアに切り替える為にも必要です。
そしてそれらを総称して、クラッチと呼びます。
もし、クラッチワイヤーが切れると、シフトチェンジはもちろんのこと、発進すらできずません。

クラッチワイヤーへの注油

クラッチは、ペダル、ワイヤー、レバーと連動しているので、注油しまければスムーズに動かなくなります。
常に動かされる金属部品は、摩耗し、油分がなくなると劣化していきます。
そのまま使用していると、いつか固着し動かなくなってしまいます。
トラブルを防ぐ為にも、点検を怠らない事が大切です。

クラッチワイヤーの確認方法・入油方法

クラッチペダルを踏んだ時、ワイヤーがきしむ感覚がある時は、オイルが不足している証拠です。
注油をする場合は、両先端を取外し、先端から注油してください。
オイルがいきわたり、数回踏み込む事できしみが無くなります。

クラッチワイヤーは消耗品です。
長い間放置していた車や、年式の古い車、走行距離の長い車などは、クラッチワイヤーに錆が生じ、軋みがあったり、切れてしまったりする可能性が高いです。
そのため、中古で車を購入した際には、一度注油するのをオススメします。
自分で作業をするのが心配な方は、ディーラーでやってもらう事をオススメします。

オススメ注油剤

クラッチワイヤーをメンテナンスするにあたり、おススメの用品はシリコンスプレーです。シリコンスプレーはシリコンが入った揮発性のスプレーです。耐熱性に優れたシリコン被膜を形成し、滑りをよくする商品で車のメンテナンス全般に使用できる優れものです。そのため、クラッチワイヤーに注油するスプレーとして、とても適したものになっています。

新品のクラッチワイヤーを交換する際は、ワイヤーインジェクターという専用の注油工具があります。ワイヤーインジェクターは、ワイヤー全体にくまなくオイルを浸透させることができます。

クラッチワイヤーに注油する前にまず、パーツクリーナーでクラッチワイヤーをきれいに、洗浄するのもオススメです。パーツクリーナーとは、金属を洗浄することのできる液体で、石油系の有機溶剤です。これを使うことで、汚れを溶かして洗浄してくれます。

ちなみに、シリコンスプレーは500円程度で購入することができます。パーツクリーナーは1500円ほどで購入できます。特に、パーツクリーナーは金属を洗浄するものなので、いろいろなことに使用でき、持っていればかなり役立つアイテムです。

とても役立つ、パーツクリーナー
とても役立つ、パーツクリーナー

スプレー式の注油剤
スプレー式の注油剤

注油の頻度は?

クラッチワイヤーのメンテナンスは、寿命を延ばすためにとても重要な行為です。
走行中にいきなり切れてけん引されないようしっかりメンテナンスしましょう。

・毎日運転をする人・・・月に1度程度注油
・月に1~2度運転をする人・・・3か月に1度程度注油
・月の半分くらい運転をする人・・・2か月に1度程度注油

これくらいの頻度で注油を行えば、大きなトラブルになることはないでしょう。
クラッチワイヤーは消耗品なので、メンテナンスしていればクラッチワイヤーを交換しないでいいわけではありません。
10万㎞ほど走ったら交換をお勧めします。

簡単なメンテナンスから始めてみよう!

今回は、MT車に使われている「クラッチワイヤーの交換方法」と「クラッチワイヤーへの注油」をご紹介して参りました。
車両のメンテナンスの中でも比較的簡単な手入れです。
あまり、車をいじったことがない人でも、行える作業だと思います。
クラッチワイヤーの交換方法と、クラッチワイヤーへの注油のほかにも、車のメンテナンスには結構簡単にできてしまうものが多くあります。
自分でメンテナンスしていくと、自分の車への愛着がわいてきて、車を大事に扱うようになり、良い運転ができるようになることでしょう。
簡単な車のメンテナンスに慣れたら、難しいメンテナンスにも挑戦し、大抵の故障は自分で直せるくらいになったら、すごくかっこいいですよね。

(執筆:広島大学自動車部)

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