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耐久レースに向けての活動

こんにちは。岐阜大学自動車部です。今回のコラムは、耐久レースに向けた活動と、2018年8月19日に行われた、レースのレポートについてです。岐阜大学自動車部は、昨年から愛知県の美浜サーキットで行われる耐久レースに参加しており、スズキのアルト(ha23s)で、軽自動車・自然吸気クラスに出場しています。

耐久レースについて簡単に説明します。各チーム車両を用意して、サーキットをひたすら周回し続け、決められた距離、または時間まで走り続けます。最後まで完走し、他車よりも一つでも上の順位を目指すレースです。各チーム1秒でも速く走行するため、車両には様々な改造を施します。車両の改造が許される点は、レギュレーションによって細かく規定されています。今年は、タイヤ交換の義務付けなど、細かなルール変更がありました。

昨年の夏は3位(棚ボタ?)秋は5位という結果でした。果たして今年は、どのような結果になったのでしょうか。

2018年4月~「メンバー集め」

レース活動を行うにあたって、自動車部ではまず人集めから始まります。と言うのも、自動車部の全員がレースに参加する訳ではないからです。

岐阜大学自動車部の部員としては、車が好きであれば何でもOK!というスタンスなので、ドレスアップやツーリングといったことをメインにしている部員もいます。そこで、レース活動を無理強いするのは酷だし、ただでさえ少ない部員が減少してしまう恐れがあります。

しかし、メンバーは多い方が良いので「参加してみない?」と声を掛けたり、サーキットに連れて行って体験させたりして、段々と洗脳します。(笑)素質のある人は、最初は怖がっているものの、走り出したら「めちゃくちゃ楽しい!」と自らやる気になってくれます。このようにして、出場するメンバーを固めていきます。

入部者勧誘のチラシ
<入部者勧誘のチラシ>

2018年6月~「練習走行」

レースに参加するメンバーが決まったところで、次は練習に移ります。昨年は、参加初年度ということもあり、車両を用意し改造をしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまい、練習走行があまりできませんでした。また、メンバーひとりひとりのタイムアップも、不可欠であることがわかりました。

今年は、車両がおおよそ完成しているので、メンバーの予定を合わせてサーキットで練習する機会を、多くしようとしました。

平日のサーキット
<平日のサーキット>

さらに、私たちは美浜サーキットで行われる「ドライビングレッスン」というものに目を付けました。「ドライビングレッスン」では、元プロのレーサーに様々なことを教えてもらえます。走行する車両に一緒に乗ってくださり、様々なアドバイスがもらえます。

そこで得られた情報を、チーム全員で共有するために、車載カメラを用いて記録したり、アドバイスを受けたことをチームで話会うなどしました。このようにして、チーム全員がコンマ一秒でも速く走れるように取り組みました。

得た情報をしっかり記録する

得た情報をしっかり記録する
<得た情報をしっかり記録する>

2018年8月~「トランスミッションの異常」

順調に、事が進んでいるように思ったのですが、トラブルは付き物。なんと、レースの10日前になって、トランスミッションに異常があることが発覚したのです。

元々2速と3速の変速時に「ギャッギャッ」と嫌な音がしていたアルトでしたが、ついに2速に入らなくなりました。このままでは、レースに出場することが出来なくなるため、何か対策を考える必要がありました。そこで、以下のような二つの案が考えられました。

一つは、同じ型式のミッションを購入し、載せて替える方法。もう一つは、おそらく故障の原因であろう2速の部品を調達し、オーバーホールを行うという方法です。

しかし、学生の私達には、資金という壁が立ちはだかります。安く対処できるのは、オーバーホールですが、故障の原因が詳しくわからないので、2速の部品を入れ替えてもレースに出場できる保証はありません。そこで考え付いた策が、まずは2速の部品を購入する。同時に解体屋に連絡して、安くミッションが買えるまで待つ。間に合わなかったら相場の価格でミッションを購入する」です。

力のある部員が、様々な方面に連絡をしてくれて、チーム全員の「レースに出場したい」という強い思いが実ったのか、解体屋で中古のミッションを安く仕入れることが出来ました。急ピッチで作業を進めていきます。中古のミッションを購入する判断は大正解でした。故障したミッションを分解して中身を見ても、正常なミッションの中身など見たことのない私達は、どこが異常なのかも良くわかりませんでした。さらに、部品を組み合わせる体力と、時間もすでに残されてなかったからです。

ミッションの中身
<ミッションの中身>

2018年8月19日「レース当日」

遂にレース当日です。岐阜を午前4時に出発し、美浜サーキットに向かいます。

移動の休憩の様子
<移動の休憩の様子>

私たちが、到着した頃には、他の参戦者の方々が多くいました。今回の大会で、同じ「軽自動車・自然吸気クラス」を戦うのは、私達を含め5チームでした。当日の流れは大まかに「エントリー確認・車検・ブリーフィング・フリー走行・予選・決勝」というスケジュールです。

各部員で分担し、車検時間に間に合うよう作業を進めました。その後、ブリーフィングで開催者様からルールなどを確認し、フリー走行に移りました。

フリー走行ではライバルチームのタイムを確認しました。単純なタイムの比較だと、私達のチームは3番目でした。ここで、私達(特に筆者)は油断してしまいます。私達の、上下の車両のタイム差がとても大きかったからです。どれほど頑張っても3位だし、余力を残してして走っても3位だなという雰囲気がチーム内にありました。思惑通り、予選では3位を獲得します。決勝でも、序盤は単独3位を走行し、順位を争う場面はありませんでした。

レース序盤
<レース序盤>

レースは進み、ドライバー交代をして筆者の走行する番になりました。すると先ほどの油断からか、トラブルが起きてしまいます。いつもだと、3速でレッドゾーンまで回ることはないのに、突然レッドゾーンまで回るようになってしまいました。「おかしいな?」と思った次の瞬間、アクセルを踏んでもエンジンだけが回り、車が前に進まなくなってしまいました。仲間たちに、ピットに戻る合図をしてか「クラッチ無くなったのかな…もうレース終了かぁ…」と思いながらピットに戻ります。

諦めムードが漂うなか落胆していると、なんと他のチームの方が、様子を見に来て、再びレースに戻れるように手を貸してくれました。驚くことに、手を貸してくださったチームは、今戦っているライバルチームでした。アドバイス通りに、クラッチ位置を調整すると、走行が可能な状態になり、レースに戻ることが出来ました。感謝してもしきれません。15分ほどのタイムロスがあったものの、その後は大きなトラブルはなく、レースは進んでいきました。何とか完走しようと、チーム全員で車をいたわる走りを心がけました。最終的には、4位という結果でレースを終えることが出来ました。

完走したアルト
<完走したアルト>

長いレースが終わり、岐阜に帰る途中に夕飯を食べようと、ある中華料理店に入りました。すると、手を貸して頂いたチームの方々がいらっしゃいました。当初離れた席で食事をしていた私達ですが、声を掛けてくださり、夕飯を御一緒させてもらいました。その場では、様々なことが聞けました。その中で特に印象に残った話がありました。それは「ロールバー」についてです。

美浜サーキットのレギュレーションでは、ロールバーを必ずしも付ける必要はありません。しかし、お話を伺うと、「追い抜く際に、ロールバーが確認できないと気を使う。命を守るという点でも、レースに出場するならロールバーはあった方が良い」とアドバイスを受けました。私達は「軽さ」を重視した車両なので、ロールバーは無しで挑んでいました。しかし、他のチームへの配慮という点では、考えさせられることになりました。結局チャーハンを奢ってもらい、無事岐阜に帰り、長い長い1日が終わりました。

その後

耐久レースの後日、準備などで散らかしたガレージを皆で掃除しました。反省会も行い、今後に向けてどのように活動するか、ロールバーはどうするか等を話し合いました。

反省会で挙げられたことと、筆者が今回のレースを振り返り、反省点を以下にまとめます。

良かった点

・メンバー集めや資金に苦労したものの、レースに出場できたこと。
・昨年度の経験が有効活用でき、サーキット走行への準備が格段に早くなった。
・ピットボードの改良や、役割分担の明確化で、効率よく活動できた。
・練習走行の機会が増えたことと、ドライビングレッスンで得られた情報を共有することができ、チーム全員のタイムアップにつながった。
・レース当日には、ライバルでも助け合う精神など、道徳的に得られるものがあった。

悪かった点、改善したい点

・参加したメンバーが、全員3年生以上であること。今後もレース活動を続けるにあたっては、1、2年生にも経験してもらい、次の世代に繋げていってほしい。
・レース本番の、タイヤで走行したことが無かったこと。資金難から、レース用のタイヤは本番まで使わずにいたが、いざ使ってみると今までのタイヤとは全く違う感触だった。
・余裕を持ち計画をたてる。整備は、レース当日の午前2時まで続いて、結局全員ほぼ寝ることなくレースに挑んでしまった。途中の移動を考えると、かなり危険である。
・他のチームは、ちゃんと工具や食料などの荷物を整理して置いているが、私達は散らかっていた。
・乗員の安全性を再確認する。
・資金難にならないような計画立てをする。そのためにはやはりメンバーの数が大事である。

このように、反省点は無限に出てきますが、まだまだ3回目のチームですし、社会人達の中に飛び込んで活動しているので、仕方のないことが多いと思います。しかし、今後もこの活動を継続していき、何か一つでも前回から改善できることがあれば、自動車部としての成長だけでなく、一人の人間としても成長が出来るのではないでしょうか。

筆者としては、レースで活躍できたかはともかく、参加して良かったです。学生の内に、こんな経験なかなか出来ませんよ!興味のある方はぜひ岐阜大学自動車部に連絡を!

最後は、内輪に向けた話と宣伝になってしまいましたが、今回のコラムはここで終わりにします。最後まで、読んでいただきありがとうございました。

以上

(執筆:岐阜大学自動車部)

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