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愛車が盗難に遭わないための心得とは?

皆さんは、自分の愛車の盗難対策をしているでしょうか? ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近でも某マンガで有名な、榛名山の近くにあるカフェにおいてあるAE86が盗難に遭い、話題になっていましたね。

近頃では、夜間に車のダッシュボードの上でピカピカ光っているような盗難対策を施した車を見かけることも多くなりましたが、自分の車はまさか盗まれるようなことはないだろうと思ってはいませんか? 振動感知式のドライブレコーダーが装着してあるからと安心していませんか?

盗難の手口はますます巧妙になり、車のセキュリティを強化したところで、自分には全く関係ないと言えるような問題ではないのです。

それでは、車の盗難について詳しく触れていきましょう。

インパネで赤いランプが点滅している
インパネで赤いランプが点滅している

盗難の手口

昔の車に比べて最近の車は、スマートキーなどを用いた盗難対策を施した車が増加してきています。 しかし、だからといって安心はできません。

みなさんはおそらく、「イモビカッター」という言葉を聞いたことがあるでしょう。 これを用いた盗難が非常に多いのですが、どのようなものなのでしょうか? 通常、車は鍵から送られるIDコードと車体の電子制御装置に登録されているIDコードが一致しないとエンジンはかかりません。 これをイモビライザーと言います。 イモビカッターとは名前の通り、イモビライザーをカット、つまり車体側のIDコードをリセットし、イモビカッターのコードに変更することでエンジンを始動することができてしまいます。 非常に簡単に盗られてしまいます。

今ではイモビカッターによる盗難への対策が進んできたと思いきや、今度は新しい盗難手口による被害が増加しています。

まず最初が「積み替え」と呼ばれるものです。 これは、先ほど紹介した電子制御装置をまるごと用意したものと交換し、エンジンを始動して盗むというやり方です。

もう一つが「リレーアタック」と呼ばれるもので、スマートキーの車両を対象とします。 通常スマートキーが発する微弱な電波は1メートル程度しか受信しません。 しかし中継器で増幅したスマートキーの電子IDを複製した状態することで、本物のスマートキーがなくても、受信機だけで簡単にエンジンがかかってしまいます。

このように、盗難対策が進むにつれ次々と新たな手口が出てきており、まさに“イタチごっこ”なのです。 自分自身で対策していかないといけない問題だと思いませんか?

盗難発生件数

表-1の車両盗難発生件数の推移グラフを見て分かるように、年々盗難発生件数は減少しています。 これは数々の盗難対策の成果と言えるでしょう。

表-1:車両盗難発生件数の推移
表-1:車両盗難発生件数の推移

では都道府県別の盗難発生件数は、どのようになっているのでしょうか?

表-2:2016年の県別盗難発生件数
表-2:2016年の県別盗難発生件数

表-2のように、茨城・大阪・千葉がワースト3を占めています。 あなたのお住まいの都道府県はランクインしてしまったでしょうか? ちなみに私の住んでいる愛知県は第4位ですが、2015年は1位であったことを考えると改善しているのではないでしょうか。

ただし住んでいる地域にかかわらず、盗難は自宅駐車場や契約駐車場からスーパーマーケットの駐車場など、どこに駐車していても起こります。

ちなみにコンビニなどでキーをそのままにしている人を多く見かけますが、簡単に盗られてしまう上に、自分自身の責任として保険が下りないことが多いのです。 車から離れるとき、ちょっとした時間でもしっかり鍵をかけることは基本です。 また約7割がキーなしの状態でも盗まれているため、いかに日常に盗難の危険が潜んでいるのかがわかりますね。

次に車種別の盗難における保険金が支払われた数のデータ(2016年11月の調査時)をみていきましょう。

・第1位・・・プリウス ・第2位・・・ハイエース ・第3位・・・ランドクルーザー

なぜこれらの車は狙われやすいのでしょうか? これら3台には共通点があるのですが、みなさんは気付いたでしょうか?

そうです、ともにトヨタ車なのです。 トヨタ車は世界的に人気があるため、盗難された車は輸出されたり部品を中古で売られたりすることが多いようです。 ちなみにトップ10にはトヨタ車以外では“インプレッサ”“スカイライン”がランクインしており、スポーツカーも盗難されやすいことが伺えます。

盗難された車の行方

盗難された車はどうなるのでしょうか?

一番多いのは外国人自動車窃盗団による盗難で、いったんバラバラに解体されて不正輸出され、その後再度組み立てられ中古車として販売されます。 実は税関では盗難車の不正輸出を防止するため、輸出車は車体番号を照合することで盗難車か否かを確認しているのですが、金属部品となってしまうとそれは不可能です。 いったんバラバラにする理由はここにあるのです。

先に記載した、都道府県別の盗難発生件数をみると傾向として、車両台数の多い都道府県で隣接する県が田舎であるます。 これには理由があって、車の多い都市部で盗んだ車を人目に付きにくい山間部や、土地の安い場所で高い塀に囲まれて内部を確認する事が出来ない「ヤード」に持ち込むためです。

「ヤード」に持ち込まれた盗難車は、その日の内にバラバラにされて海上コンテナに積み込まれると言います。 被害にあった車を捜索される前に出荷するために、都市部に隣接したエリアに「ヤード」が多くなっています。

本来、自動車を部品として取り扱うには売買に必要な「古物商」と、自動車リサイクル法での「解体業」の許可を必要とします。 「ヤード」を運営する外国人の中には、それらの許可を有している者も多く、通常の監査では摘発しにくい現状となっています。

通常の監査は、行政職員が法の基準通り廃油や廃タイヤ/フロン類などを適正に処理しているかしか見られません。 そこで、岐阜県は2013年に『岐阜県使用済金属類営業常例』を施工しました。 また同様な条例で2014年に『千葉県特定自動車部品のヤード内保管等の適正化に関する条例』も施工されました。 岐阜県と、千葉県… 盗難発生件数の多い都道府県で隣接する県ですよね。 いわゆる「ヤード条例」は、自動車部品や金属くず等を取り扱う業者に対して、県職員の立会い検査だけではなく、警察官の援助も求める事ができるようにしたことがポイントです。

また自動車リサイクル法の適応外として、いままで監査の対象から外れていた「違法ヤード」も監査の対象としました。

ほとんどの「違法ヤード」の運営者は表向きには、正規の許可業者であったり古物商を有していて中古車買取り業であったりして看板を掲げて商売をしています。 中には営業マンを走らせて、トラックや重機の買取りのチラシをばらまいている業者も少なくありません。

しかし日中には営業マンでしたが、闇に紛れると… 目ぼしい自動車が、どこに駐車してあるか?何時頃なら駐車してあるのか?どの型式・年式・色は?付近の状況は?監視カメラは?等々を詳細に調べて歩いているのです。 営業マンなのでチラシ広告くらいは持っています。 ワイパーに挟んでおいて売却を求めてきますが、そのチラシが数日挟んだままだったら、その車の持ち主の車管理は甘いから狙いやすいと目印にされているのです。

怪しい車買取りのチラシ
怪しい車買取りのチラシ

盗難車の販売先は海外でなく日本国内にある場合もあります。

ニコイチ車両をご存じでしょうか? 事故で走行不能になった車の車体番号を、全く同じ車種の盗難車に付けてしまえば、自分の車として走ることができてしまうのです。 こうなるとなかなか発見することはできません。

また自動車リサイクル法では、SRSエアバックの再販売を禁止しているので、補修部品欲しさに盗難されることもあります。 欲しい部品をモギ取り終えると、河川敷などで証拠隠滅の為に盗難車を燃やしたり、指紋を消す為に車内に消火器をまいたりします。

そのほかにも何らかの犯罪のための車として使うために、盗むこともあるようです。 このように盗難された車は発見することはかなり困難であり、また発見できたとしてもバラバラになっていたりぼろぼろになっていたりと、あまり希望が持てることではありません。

中東で切り刻まれているハイエース
中東で切り刻まれているハイエース

こうなってくるとせざるを得ない盗難対策ですが、最近では様々な対策グッズが出てきています。 実は筆者の車にも安価なものですがこのようなものがついています。

明るい状態と光らない
明るい状態と光らない

夜間に振動を感知し点滅する
夜間に振動を感知し点滅する

これはただ光で犯人を脅すだけのダミーのようなものですが、これでもないのとあるのでは大違いです。

車上荒らし

次は盗難と同列に書かれることの多い車上荒らしについて見ていきましょう。

車上荒らしは意外と多くの方が被害に遭ったことがあるようで、もしかしたらこのコラムを今読んでいる人の中にもいるのでは?と感じております。

表-3:車上荒らし発生件数推移
表-3:車上荒らし発生件数推移

表-3から確認出来るように、被害数は以前に比べればこちらもかなり減少しています。 車上荒らしの被害件数が減った要因として、防犯意識の向上が上げられるでしょう。 被害に遭いやすいカーナビなどは、新車ディラー販売時に取付けのボルトを特殊形状にしたものが進められるなどしていますしね。

しかし、ここ10年でも延べ200万台以上の車が被害に遭っているわけですから、僕が読者のなかにも被害者がいるかもしれないと感じたのも納得できるでしょう。 いつ自分の車が被害に遭ってもおかしくないのです。

カーナビ取付けを盗難防止ネジで固定
カーナビ取付けを盗難防止ネジで固定

さて犯人の目的の品ですが、 1位・・・積載品 2位・・・カーナビ 3位・・・外装部品 4位・・・バッグ類 5位・・・タイヤ・ホイール

となっており、やはりほとんどが売却で得られるお金が目的になっています。 犯人の手口は皆さんのご想像通り、窓を割ったり鍵を壊したりバールで無理矢理開けたりといった感じがほとんどで、修理代もままなりません。

実は車上荒らしの犯人というのは繰り返し何度も犯行を行っていることが多く、徘徊しながら窓からのぞいて金目のものが目に入ればすぐ実行してしまうような人なのです。

車内に外から見えるように、バッグや財布を置いたまま外出することがいかに危険なことなのかおわかりいただけたでしょうか? 車内のバッグや財布が常習犯の視界に入ってしまえば“アウト”なのです。

さて車上荒らしに対しての対策ですが、防犯カメラのようなものがかなり有効です。 万一被害に遭ってしまったとしても、すぐに犯人が分かりますからね。 また、盗難犯は窃盗にかかる時間を短くしたいと考えるので、カーナビに特殊ボルトを装着する事も良いでしょう。

そして、車上荒らしに対する一番の対策は自分の防犯に対する意識でしょう。 外からバッグなどが見えないようにするのは意識があれば簡単なことですよね。

いかがだったでしょうか?

車の盗難に対して意識が変わったでしょうか? 盗難/窃盗というものは意外と近くに潜んでいるものなのです。 しかも手口の巧妙化によって完全な防犯システムというものは存在しないでしょう。 ただし上記のコンビニの例のような場合は自分で対策できるもので、これは車上荒らしのようなものへの対策にもつながるのです。

セキュリティを意識させるステッカー
セキュリティを意識させるステッカー

つまり、自分のできる範囲の防犯をすることがベストであり、それでも盗難というものは完全無視できない、手強い相手なのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

(執筆:名古屋大学体育会自動車部)

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